SQL Server Browser para SQL Server 2012 11.0.2100.60

SQL Server Browser は、ネットワーク上の SQL Server インスタンスの検出を容易にする Windows サービスです。これにより、クライアントはインスタンス名を正しく解決することで、適切な SQL Server インスタンスに接続できます。

同じマシンで SQL Server の複数のインスタンスを実行している場合は、各インスタンスに一意の TCP/IP ポートを割り当てる必要があります。この場合、正しいインスタンスに接続するために SQL Server Browser が必要になります。それ以外の場合は、SQL Server Browser を無効にして、システムの攻撃対象領域を減らすことができます。

SQL Server Browser は、UDP ポート 1434 で名前付きインスタンスへの接続要求をリッスンします。要求を受信すると、要求された名前付きインスタンスの TCP/IP ポート番号で応答します。その後、クライアントはこの情報を使用して正しいポート番号に接続します。

はい。クラスターの場合は、クラスター内の各ノードに SQL Server Browser をインストールする必要がありますが、サービスは一度に 1 つのノードでのみ開始する必要があります。いつでも任意のノードで実行できます。

SQL Server のインストール プロセス中に SQL Server Browser を有効にすることができます。または、SQL Server 構成マネージャーまたはサービス コンソールを使用して、サービスを有効にし、自動的に開始するように設定します。

SQL Server Browser は、同じサブネット上のクライアントからの UDP 要求にのみ応答するため、リモートで悪用することはできません。ただし、実行されているマシン上のポートは開いているため、潜在的な攻撃ベクトルを表しています。さらに、実行するには昇格されたアクセス許可が必要であり、セキュリティ上の問題も発生する可能性があります。

はい。静的 TCP/IP ポートを使用している SQL Server インスタンスの名前を変更する場合は、新しい名前とポート番号の組み合わせを反映するように SQL Server Browser も更新する必要があります。

はい。SQL Server Browser を無効にすることは、システムの全体的な攻撃対象領域を減らす優れた方法です。これは、エンタープライズ環境における多層防御セキュリティ戦略の一部としてよく使用されます。

SQL Server Browser は、SQL Server 2005 以降のすべてのバージョンの SQL Server で使用できます。

UDP ポート 1434 と TCP ポート 2382 の例外を追加して、トラフィックがファイアウォールを通過できるようにする必要があります。また、接続が許可されている特定の IP アドレスへのアクセスのみを許可する受信ルールを作成することで、SQL Browser サービスへのアクセスを制限できます。